グローバル社会の中で、自分らしく、そしてたくましく生きていくための土台を小学生の今からしっかりと築いて欲しい。そう願う同志社小学校では、子どもたちの自由な発想を尊重し、伸び伸びと楽しみながら学ぶことができる教育を日々心掛けています。
それは、与えられる学びではなく、自ら答えを導き出す学び。また、答えにいたる過程や思考のプロセスを大切にした深い学び。
開校以来、私たちが実践してきた道草教育には、「学ぶことは楽しい!」と実感できる仕掛けがたくさんつまっています。それは、一人ひとりのものの見方や考え方を尊重し、お互いの良い所を見つけ合うような学習スタイル。誰もが安心して間違えたり失敗したりできる心地よい空間の中で、自ら答えを導き出したときに得られる学ぶ喜び。こうした道草教育で身についた力は、未来を切り拓く子どもたちの成長を根源から支える根っこの力となるのです。
見たい、聞きたい、やって
みたい!一人ひとりの好
奇心を出発点に、とこ
とん探究する楽しさ
を味わう。
社会に目を向けると、そこ
にはたくさんの知恵や技術
がある。学びは、決して
教室の中にだけある
のではない。
自分だけでは限界があるこ
とも、互いの協力で、世界
が開ける。それぞれの
良さを生かす。
「なぜ」と問いかけ、自分
で考え抜き、本当の理解
につながる経験をする。
学ぶ価値を見つけ出し、
感性をみがき、受け身で
はなく、自発的に、情
熱をもって学びに
向かう。
専門家や、豊かなリソース
を通じて、児童が本物に
触れ、実際の体験から
学びを深める。
それぞれが良さを認め合え
ば、唯一無二である自分の
存在、自分らしさを
大切にできる。
自分の考えていることを
どうやって人に伝えるの
か。わかってもらえた
喜びを感じる。
小学校での学びは、決して
小学校で終わるものではな
い。そこから始まる未来
への助走となる。
5年生の授業で、次のような発言をする子どもがいました。「間違っていても、みんなが訂正してくれるから、私は手を挙げて発表できるようになりました。」その発言を聞いて、周りの子どもたちも頷いていました。競争を原理とする学びで育つ子どもたちは、全く逆のことを言います。「間違ったことを言ったら、みんなに間違いだと批判される。みんなが私の事をどう思うのか気になって発表できなくなる。」
道草教育では、課題の解決に向けて、果敢に挑戦する子どもたちの意欲を大切にしています。間違えても、それを克服しようと思考したりすることで、子どもたちの理解が深まります。こうした意欲や思考を高め、より良いものにしようとする力を育むのは、実は、周りの人とともに学び合おうとする学習姿勢です。
私達は、人に依存するのではなく自立した子どもを育てようとしています。その自立は、たった一人で生きていくことや他と競争することを意味するのではなく、自立したもの同士が、互いを尊重しながらつながっていく、つながる事によって、一人でいるときよりも大きな力が得られる、そんな子どもたちをこの道草教育で育てようとしています。