教育方針

教育の柱[キリスト教主義][自由主義][国際主義]

「人をおもいやるこころ」こそ
自らを成長させる原点にほかなりません。

キリスト教主義・自由主義・国際主義 ─ 同志社の基本理念を成す3つの柱。

本校ではこの基本理念に基づき「良心の涵養」「自治自立精神の形成」「国際人の育成」を教育理念として掲げています。

この基本理念・教育理念に共通するもの、それは「人を思いやるこころ」です。私たちは一生をかけて、自らを成長させていかなければなりません。そして、その成長は自分自身によるものであると同時に、人に導かれるものでもあります。「人と競う」ことを余儀なくされる社会の中でこの6年間が「人を思いやる」という真に豊かな人格の礎となること願ってやみません。

キリスト教主義

創立者新島襄は、アメリカでの自らの経験から、キリスト教を徳育の基本においた教育の重要性を痛感し、同志社英学校を設立しました。そのとき新島が蒔いた小さな種は、140年以上を経た今も同志社全体の中に受け継がれ、同志社小学校にも生き続けています。同志社はキリスト教主義に基づく学園であり、キリスト教徒を育成するいわゆるミッションスクールではありません。毎朝の礼拝、そして全学年で行う宗教の授業のみならず、他のあらゆる教育の場面を通じて、キリスト教主義精神を実践していくことが大切だと考えているのです。新島が掲げた「良心教育」、また「人ひとりを大切にすること」の実践の中で、「豊かな心・人間性」を育てていくことが私たちの願いなのです。

自由主義

真に自由な人とは、他人から言われて行動するのではなく、時代の雰囲気に流されず、自らの責任と自らの良心にしたがって振る舞うことのできる、しなやかな心をもった人です。けっして自分勝手に振る舞う人のことではありません。これが同志社小学校の考える「自由主義」であり、キリスト教の考え方をもとに新島が大切にしていた「自治自立」の精神です。本校では同志社教育の根幹をなす良心教育を基盤に、友だちとのふれ合い、縦割り班での活動(ワイルド・ローヴァー活動)や係り活動など、さまざまな体験活動を通し、この自治自立の精神を涵養します。

国際主義

国際人とは、単に英語が操れる人のことではありません。同志社小学校では、英語を学ぼうとする子どもたちの意欲を自然な形で育むことはもちろん、世界を学び、世界のさまざまな国の人々や文化と自然な形でふれ合うことにより、自国の暮らしや文化、あるいは自己をしっかりと見つめなおすことのできる幅広い視野を養います。そして「人ひとりの大切さ」を基盤として、自分とは異なる意見や少数意見に耳を傾け、互いに違うことを認め合える、真の国際人の育成を目指します。