同志社小学校
(2006年4月開校)
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ご挨拶
同志社小学校校長 奥野 博行
同志社小学校校長
奥野 博行

同志社という学園は、「良心に満ち溢れた人物の育成」を教育の目標としています。徳育の基礎としての「キリスト教主義」、自治・自立の精神を涵養するための「自由主義」、そして文化や価値観の異なる人々を受け容れ、そこから学びあう「国際主義」です。徳育の裏付けがあってこそはじめて知性が充然たる意味を持つ、との信念を持って多様な人材を育てた校祖新島の考えを引き継ぎ、同志社法人内の諸学校では、知識の獲得や技能の練磨にのみ偏ることなく、その基礎となるべき豊かな感性・特性の陶冶に重きを置いた教育活動を展開してきたのです。

同志社小学校は開校七年目の新しい学校ですが、140年近くにわたって脈々と流れ続けてきた同志社精神をしっかりと受け継ぐと同時に、幼稚園と並ぶ同志社教育の出発点として、新島のめざした「人を植ゆる」ことを大きな目標として、実践を積み重ねて参りました。 教育の目的とは「一人ひとりが、社会の中で人間らしく豊かに生きていく、その力を育む」ことにあります。先人が蓄え築き上げた知識、知恵、文化といったものを整理し体系づけたものを私たちは学問と呼び、それらを次の世代に受け渡していく営みを教育と呼んでいます。「人間らしく豊かに生きていく力を育む」ためには、「知識・技能を習得していく」ことにとどまらず、得た知識や情報を取捨選択し、人間力として活用していくような力 -学びを編集する力-の獲得が必要になってきます。さらに、人間らしくより良く生きるためには、「優しさ、情緒、温かさ、感動する心や畏敬の心」など、豊かな心や柔らかな感性といった人間としての基礎をなす部分が育っていなければ、「良心」にしたがい、学んだ事柄を全体の幸せに寄与する方向でまとめたり活かしたりすることは困難になってしまいます。初等教育の段階では、成功体験であれ失敗体験であれ、自分自身のフィルターを通して試行錯誤するような体験活動をくぐることが、豊かな心情や感性を育み、学びの編集力を培うことに繋がるのです。そういった意味から、本校では結果重視でなく、学びのプロセスをこそ大事にした教育理念を「道草教育」として掲げ、実践の柱にしています。そして、そこで育った知的好奇心をもとに、自ら問い自ら学ぶ、自由で創造的な人間として育っていくのです。

学校法人同志社総長 大谷 實
学校法人同志社 総長
大谷 實

約 140年前、日本を変えたいという熱い願望と固い意志に満ちあふれた一人の青年が、日本を密出国して米国に渡りました。彼は神の手に導かれて、良心の人々と出会い、勉学に励み、キリスト教に基づく世界観を形成していくなかで、日本にキリスト教主義の私学を設立する決意に至りました。この青年こそ同志社の創立者新島襄であります。

彼が 1875年に同志社英学校を設立して以来、同志社は建学の精神を継承し発展してまいりました。そして同志社小学校の設立により、ついに、彼が夢みた幼稚園から大学院に至る一貫した教育を展開する総合学園が完成したのです。新島は「同志社大学設立の旨意」のなかで、同志社の教育の使命について宣言しています。「一国を維持するのは、決して二、三の英雄の力ではない。実に一国を形成する、教育があり、知識があり、品性の高い人たちの力によらなければならない。これらの人たちは『一国の良心』ともいうべき人たちである。そして私たちはこの『一国の良心』ともいうべき人たちを養成したいと思う。私たちの目的は実にここにある」と。

私たちは新島の願いを尊重し、同志社小学校に入学する子どもたちを、「一国の良心」として日本および世界で活躍することのできる人物に育ててまいります。
学校法人同志社 八田 英二 理事長・大学長
学校法人同志社
理事長・大学長

八田 英二

2006年4月、同志社小学校が開校いたしました。それまで学校法人同志社には幼稚園、中学校、高等学校、大学が設置されていましたが、小学校だけは設置されていませんでした。小学校の開校により、校祖新島襄が「基督主義ノ学校ハ幼稚園ヨリ大学二至ル迄実二必要ノモノト信スレドモ、当時我輩ノ力尚微々タリ、尽ク之二着手シ得サルベシ」と述べて夢見た、幼稚園から大学までの一貫したキリスト教主義に基づく学園が完成いたしました。

また、小学校の開校した岩倉の地に、今出川校地にあった同志社中学校が移転し、高等学校と統合されました。岩倉校地に小学校、中学校、高等学校が集まることで、一層充実した、一貫した同志社教育が期待できるのではないかと考えています。

小学校は学校法人同志社最初の大学附属という設置形態で設立されました。小学校が大学附属となることで、小学校教育に、大学のもつ人的・知的・物的資源を大胆に投入することができます。さらに、各界で活躍されている多くの卒業生の方々の協力も得て、初等教育段階から、単に知識に偏ることなく人ひとりの大切さを覚える徳育を兼ね備えた、良心を手腕に運用する同志社良心教育の成果ともいうべき人物を育てていきたいと願っています。
 

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